サッポロファクトリーホールで10月27日、劇団四季がミュージカル「キャッツ」の制作発表会見を行った。
北海道四季劇場(札幌市中央区大通東1)で来年1月18日から札幌公演が始まる同作品が札幌で公演されるのは17年ぶり3度目。前回はJRシアターで行われ、25万4000人を動員した。同劇団の吉田智誉樹社長は「道内からのリクエストが非常に多かった。ようやく応えられてホっとしている」と笑顔を見せる。
会見では、出演者候補者らが劇中歌を披露。代表曲「メモリー」などが会場に響き渡った。出演候補者には道内出身の4人が含まれる。札幌出身の岩崎晋也さんは9歳の時、舞台を見てミストフェリーズ役にあこがれ、10歳からクラシックバレエを習い始め、入団の夢をかなえた。凱旋(がいせん)となる公演に「この作品の感動を届けたい」と力を込める。
また、キャッツが上演した地域の本拠地のプロ野球チームが優勝するという『優勝招き猫』の逸話も話題に上った。日本初演が東京で行われた1983年は巨人が優勝。1985年は大阪で阪神タイガース、1988年は名古屋で中日ドラゴンスが優勝。昨年は仙台で楽天イーグルス、今年は福岡でソフトバンクが優勝するなど、これまで31年間で14回のリーグ優勝と5回の日本一に『貢献』してきた。吉田社長は「来年は日本ハムでほぼ間違いないですね」とほほ笑む。
「四季の会」の先行発売は11月15日。一般発売は同22日から。