札幌市と北海道運輸局が10月3日~12月25日の間、シンガポールで初音ミクを起用したラッピングバスを運行する。
ラッピングの広告事業は、現地では初めてという。シンガポール航空の札幌~シンガポール臨時便が12月に就航する機会に合わせ、 札幌とシンガポールの交流人口・観光客増加につなげるのが狙い。
バスの走行はシンガポール島内のショッピングセンターエリア「オーチャードロード」から「ラッフルズプレイス」等の市中心部を予定。北海道が発祥で世界的にも認知度の高い「初音ミク」と、グルメを主とした札幌の冬の魅力をバスにラッピングする事に加え、車内全ての広告を札幌の観光地やスノーアクティビティ、グルメなど情報にすることで冬期間の札幌への誘致を強くPRする。
ラッピングバスを周知するためのセレモニーは3日にシンガポールで行われ、札幌市・井上副市長とシンガポール航空アラン副社長ほか、現地の多くの報道陣が駆けつけた。従来の観光PRに加え日本のポップカルチャーやアニメ文化を推奨する「クール・ジャパン」の要素を含んだアピールで若年層や北海道を訪れた事のない人へアプローチすることが狙い。担当者は、「バスラッピングによるPRにより双方の旅行需要を高め、臨時便の就航を成功させる事によるシンガポールからの定期便の就航につなげる事ができれば」と話した。