大胆な構図と描写のきめ細やかさが特徴の切り絵作家・福井利佐さんの個展「KIRIGA」が5月11日より、ほくせんギャラリー「アイボリー」（札幌市中央区南2西2、NC HOKUSENブロックビル4階）で開催される。

　福井さんは、多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業後、切り絵作家として活動を開始。2001年には企画展でイラストレーターの田辺ヒロシさんとのコラボレーションが話題となり、その後はスニーカーやバッグ、舞台、映像などさまざまな分野でコラボレーション。2005年に発表された中島美嘉さんのアルバム「MUSIC」のCDジャケットやツアープログラムの切り絵によるアートワークは、鮮烈なタッチで大きな話題を集めた。同展は、今年3月～4月に行われた東京に続き2回目。

　同展では、昨年11月に発表された初の作品集「KIRIGA」に収録された代表作を中心に展示。作品は、2007年のユニクロTシャツプロジェクト「UT」の「手塚治虫アーティストTシャツ」で発表した、鉄腕アトムをモチーフにした作品をはじめ約30点。そのほか、短編アニメーション作品「たらちね」を上映し、その原画として制作された切り絵150枚の中から約20点を展示する。

　同展の開催に合わせ、5月11日15時～18時にセミナーを開催。道内のクリエーターと企業のマッチングプロジェクト「モスリンケージ」が企画する若手クリエーター向けセミナー「CULTIVATE SEMINAR（カルティベイト・セミナー）」に福井さんをゲスト講師として招き、作品やこれまでの経緯、アーティストとしての心構えなどを披露する。受講料は1,500円。受講には、会員制無料携帯サイト「cultivater」で会員登録、予約が必要。

　開館時間は11時～19時（5月20日のみ11時～14時）。月曜休館。入場無料。5月24日まで。

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