札幌・東区のモエレ沼公園で9月20日に開催される花火大会「モエレ沼芸術花火2014」の概要が発表された。
「企業のバックアップに頼らない“市民による市民のための夏祭り”」をコンセプトに2012年からスタートした同イベント。今年は「モエレ沼芸術花火大会2014」に名称を変更する。「内閣総理大臣賞」を12回受賞し2013年「現代の名工」に選ばれた花火師・野村陽一さん、伊勢神宮奉納全国花火大会で優勝した花火師・堀内幸敏さんらを迎え、音楽と花火を融合させた花火イリュージョンへバージョンアップする。
毎年規模を拡大している同イベント、昨年1万発だった花火を1万2000発に増やし、打ち上げをコンピュータで制御して音楽の強弱に合わせた演出を施す。音楽は全て北海道にゆかりがある曲で構成し、48分間ノンストップで花火を打ち上げる。
今年は札幌初となる尺玉32発も打ち上げる。障害物がほとんどないモエレ沼公園のロケーションだからこそ実現できるスケールの大きさで、上空330メートル地点で直径320メートルの花火が開く。
昼には北海道うまいもの市などキッチンカーグルメを展開し、花火前にはライブステージも行う。
同イベントをプロデュースする花火プロデューサー福田信さんは「初めてモエレ沼公園を訪れた時、その大きさに驚いた。芸術性が高い花火演出を何通りも考えることができる。ここから北海道の花火を変えていく。5年で日本でも有数の花火大会に成長させたい」と意気込む。
野村さんは「北海道の花火大会には初めて参加する。高難度の花火である尺玉「五重芯変化菊」をはじめ、ほかでは見られない北海道オリジナルの花火など技術の粋を集めて夢と感動を届ける」と自信を見せる。
モエレ沼芸術花火開催委員長の糸川一也さんは「3年目となる今回、本当にやりたかった花火大会ができる。今年は札幌国際芸術祭とも連携している。収益の一部はモエレ沼公園の遊具の修理代に充て、自分たちが住む街を豊かにすることにも貢献していく」と話す。
開催時間は、昼の部=11時~16時。夜の部=17時~20時50分(花火は20時から)。入場料は「サポーターチケット」大人=3,000円、子ども=1,500円、「プレミアムチケット」=7,000円。ローソンチケットで6月14日から販売する。昼の部は入場無料。雨天決行。問合せは同イベント開催委員会(TEL 011-375-7271)まで。