札幌・地下鉄北24条駅近くの飲食店「ヤスイ料理店」(札幌市北区北24西4、TEL 080-55911865)が5月、開業5周年を迎える。
店主の安井さん(42)が開業した同店。店のコンセプトは「特にない」が、「自分が食べたり飲んだりしたいと思う店づくり」を基本方針とし開業以来貫いている。
店内は漫画やギターなど安井さんの趣味が広がる空間で月に1回、地元アーティストを招いたライブイベントも行う。「自分の好きな音楽をずっとかけられるのも自分で店をやっていてよかったと思えるポイント」と安井さん。「同世代と音楽話で盛り上がることもしばしば」。料理だけでなく、安井さんの人柄やサブカルチャーな趣味に引かれる利用客も多い。常連客の男性は「ここは北24条のサブカルの聖地」という。
料理は「十勝の豚丼」(650円)、「鶏の唐揚げ定食」「カキフライ定食」「カキのスパゲティ」「たまごのカルボナーラ」(以上700円)、「ごはんとみそ汁」(250円)、「油そば」や注文されてから生地をこねる「生ハムのピザ」(以上600円)、「揚げだし豆腐」(450円)、「マグロの空揚げ」など和洋さまざま。
人気メニューは、映画「ルパン三世 カリオストロの城」(宮崎駿監督)で主人公・ルパンと相棒・次元大介が食べていたミートボール入りのスパゲティを見て「作ってみた」というメニュー「カリオストロ風スパゲティ」や「北区で一番おいしいショウガ焼きを目指して作った」という「豚のショウガ焼き定食」(以上700円)など。
5周年を記念して5月はパーティーも開催予定。「3周年までは定額で食べ飲み放題を提供していたが1人だと大変なので、4周年では来店していただいた方にタコ焼きを焼いてもらった。とても楽だったので今年もセルフサービスのメニューを提供できれば」と笑う。
「今までさまざま仕事に就いてきたが5年も続いた仕事は初めて」と安井さん。「1人で切り盛りしているので自分の好きなやり方で営業しているが、そんなやり方を支えてくださるお客さんには本当に感謝している。今は潰れてしまう店も多い中、こうして続けてこられたのも皆さんおかげ。常連の方にはもちろん新たにいらっしゃる方も肩肘張らずに楽しんでもらえる料理とお酒、店の魅力を提供したい」とも。
営業時間は、ランチ=11時30分~14時、ディナー=17時30分~23時。日曜定休。