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札幌出身・戸次重幸さん初の書き下ろし小説「ONE」-書店で記念イベント

戸次重幸さん

戸次重幸さん

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 俳優の戸次重幸さん(40)が2月3日、小説「ONE」(KADOKAWA発行)の発売記念イベントを「三省堂書店 札幌店」(札幌市中央区北5西2)で行った。

握手会で笑顔を見せる戸次さん

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 戸次さんが初めて書き下ろした6つの短編物語と同名の一人舞台の戯曲脚本6本からなる同作。「小説×戯曲」をコンセプトに小説と舞台をリンクさせた作品で、2つの切り口から物語を表現している。巻末には作品解説として1万5000字のロングインタビューも。

 短編の内容は、劇団員の話や悪魔との恋、スマートフォンを通したSNSによるコミュニケーションについてつづった作品などさまざま。「映画、小説、漫画など、自分が今まで積んできた経験や触れてきたものによってさまざまな物語が生まれた」と戸次さん。「登場人物は『その辺にいそうな人』『何かが足りない』というキャラクター。世の中には悪い面があるからこそ良い面もある『正負の法則』というものがあって、不完全だからこそ人生に魅力があると思う。そういう人物たちを書いた。自分も『残念キャラ』と言われるが、残念を取ったら何も残らない(笑)」と、冗談を織り交ぜながら登場人物や作品についての魅力を語った。

 「昨年は書いてばかりの一年だった」と振り返り、「例えば舞台脚本だと『コーヒーを飲む』という1行で済むところが、小説だと『どのように飲むか』『湯気が立つ様子』なども表現するため表現するのに苦労した。編集の方からたくさん赤文字で修正が入った」など、苦労も多かったという。

 「本を読んでから舞台を見ると、それぞれリンクする部分があるのでより楽しめるはず。東京、札幌での舞台公演にも手応えを感じている。ぜひ多くの方に読んでもらい、舞台も見てもらいたい」と呼び掛ける。

 イベントでは、購入者へのサイン本手渡しと握手会を行った。会場に訪れた10代の女性ファンは「戸次さんはパワフルでエネルギッシュなところがすてき。舞台ではさまざまな人物に扮(ふん)した戸次さんを見ることができて、本当に言葉にできない楽しさだった。本を読むのもとても楽しみ」と話していた。

 価格は1,400円。

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