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菓子製造販売「北菓楼」が「白糠柳ダコ」使ったおかき-北海道産にこだわり

会見の様子

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 菓子製造「北菓楼(きたかろう)」(砂川市西1北19)は1月18日、北海道東部・白糠(しらぬか)町の名産「柳ダコ」を使った新商品「北海道開拓おかき 白糠柳ダコ味」を発売した。

「北海道開拓おかき 白糠柳ダコ味」

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 同商品は、同社が1994年に発売した「北海道開拓おかき」シリーズの7品目。2005年にシリーズ3品目となる「標津(しべつ)秋鮭味」を発売以降、地名とその土地の名産品を使ったシリーズ開発に取り組んでいる。今年はシリーズ発売から20周年で、4年ぶりの新商品。

 北海道産素材を使った商品開発に取り組む中、「北海道はタコの水揚げ量全国一」という点に着目し、北海道の特産、魅力を発信するという理念の下、白糠の名産「柳ダコ」を使う商品企画を進めた。柳ダコは、国内では80%以上が北海道で水揚げされ、大正時代から続くエサを使わない伝統漁法「空釣り縄」で捕獲される希少品種。産卵を迎える12月~4月ごろに沿岸に上ってくるものを狙い、少ない年で年間200トン、多い年で1000トンほどが水揚げされる。ほかのタコと比べると小ぶりで、歯応えとうま味が引き立つのが特徴。

 柳ダコは頭から足先まで使い、ミンチ状にしたものをもち米に練りこむ。味わいはタコの薫製をイメージしたものに仕上げたという。1次加工から製造までの工程をすべて自社で一貫し、完成まで7日間かけて作り上げる。同社では、年間60万トンの水揚げを確保する予定。

 今月17日に札幌で行われた商品発表会見では、堀昭(あきら)社長が「北海道の菓子作りをテーマに開拓おかきは20周年を迎え、昨年12月には1400坪ほどのおかき専用製造工場も新設できた。今後も北海道の自然や素材を生かした商品を作りたい」と意気込みを新たにした。白糠漁業協同組合代表理事組合長・柳谷法司(のりじ)さんは「白糠の特産で市場では評価も高く、築地では『タコ組合』と呼ばれるほど名高い白糠漁協の柳ダコ。味、魅力を知ってもらう機会が増えるのをうれしく思うとともに、励みにもなる」と話し、白糠町・棚野孝夫町長は「町の自慢が選ばれたことをうれしく思う。先人のアイヌの方は、太陽、水、空気などすべてに感謝をするしきたりがあり、感謝の道しるべとなるのが柳だった。柳の名が付くタコは開拓に苦労を重ねた先人の歴史とロマンがある。その苦労が実を結んだと思う。これをきっかけに町の活性化にもつながってほしい」と期待を寄せた。

 価格は380円。内容量は1袋約170グラム。北菓楼全店、道内空港(新千歳、函館、旭川、釧路)、百貨店内のショップ、通信販売などで販売する。

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