札幌の晩秋イベントとして定着した「さっぽろアートステージ2013」が11月9日開幕し、札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」の北3条広場でオープニングイベントが行われた。

開幕宣言する上田文雄札幌市長

　上田文雄札幌市長の「さっぽろアートステージ2013始まります」の開幕宣言とともに、1カ月間にわた芸術文化イベントがスタートした。

　市民にアートや芸術を身近に感じてもらうことを目的に11月を「芸術文化強化月間」とし、2005年から始まった「さっぽろアートステージ」は今年で9年目。札幌で活躍するいろいろな分野のアーティストの作品の発表の場を市内各所に設け、市民が芸術文化を見て、触れて、感じることができるイベント。美術部門、舞台芸術部門、音楽部門、学生音楽部門に分かれて、札幌中をアートや芸術で埋め尽くす。

　美術部門は「アルクとチカク」をテーマに、キュレーターに現代美術家の風間真悟さんを迎え、札幌駅前通地下歩行空間「チ・カ・ホ」に国内外で活躍するアーティストの12作品を展示。特別企画として毎週土曜日曜に、札幌市内の高校の生徒が週替わりでライブドローイングも行う。

　舞台芸術部門「札幌劇場祭 Theater Go Round（シアターゴーラウンド）」は、市内の9劇場で演劇、人形劇を中心に舞台作品34作品を上演。12月3日に公開審査会を行い、エントリー作品の中から「TGR札幌劇場祭大賞」を授与する。11月23日・24日は北海道中学生演劇発表大会も開催され道内7中学校が参加する。

　音楽部門「CROSS ROAD LIVE!（クロスロードライブ）」は北3条広場を会場に、11月16日・17日、23日・24日、25日・26日に36組（UNDER-18のバンド6組を含む）のミュージシャンが演奏。12月8日にファイナリスト4組がファイナルライブを行う。

　学生音楽部門「さっぽろスクール音楽祭」は11月24日、札幌コンサートホールKitara（キタラ）（中央区）で、小中高校生の合唱や器楽、吹奏楽を演奏する。

　実行委員長の竹津宣男さんはオープニングセレモニーで「アートは難しいものではなく身近にあるもの。このイベントを通して札幌が楽しい街だということを再認識していただけるとうれしい。それぞれの場所でいろいろなアートを楽しんでほしい。10年目の来年は国際芸術祭の開催も決まっている。こちらも市民の力で盛り上げていきましょう」とあいさつした。

　詳しいプログラムは、ホームページや街頭に設置しているオフィシャルガイドブックで確認できる。