ゲームキャラクター「マリオ」のコスプレに扮(ふん)してミニカートに乗る「リアルマリオカート」集団が9月23日、札幌市内を駆け抜けた。
昨年から札幌市内で話題となっている同集団。市内で自営業を営む男性が公道で走ることができる50ccのミニカート「X-Kart(エックスカート)」を購入し、マリオのコスプレで走り始めたところ、ツイッターなどで「目撃情報」が拡散されて話題となった。噂が広まり「ルイージ」「ピーチ姫」「ヨッシー」などのキャラクターも増えて現在は集団で市内を走るようになった。集団で走るが競争は行わず安全運転を心がけているという。
同日は8人がマリオのコスプレで市内を走行。「マリオだらけ」「かわいい」などと通行人から歓声が上がり、信号などで止まった際には大勢の通行人が足を止めて写真を撮っていた。
親子でカートを購入して走行する父・河内正三(まさみ)さんと息子・優作さんは、「もともと単車が好きで、テレビで見かけて買った。風のにおいを感じることができる感覚が気持ちいい」(正三さん)、「走っているとみんな笑顔でとても楽しそうなので、自分たちもすごく楽しい。周りの人たちを楽しませるきっかけになっているのはうれしい」(優作さん)と話し、「いつか家族みんなで走りたい」と笑顔を見せた。
同カートを販売・レンタルする中古車販売店「オートショップ・ビリーブ」(札幌市白石区)の谷口知也さんは「マリオや関連キャラクターのコスプレの話題が広まったおかげでレンタルも販売数も伸びている。たくさんの笑顔やツイッターのつぶやきを見るのが楽しい」とし、「X-Kartの乗ったさまざまなキャラクターが現れるのが楽しみ」とも。
メンバーは今後、「札幌市外へのツーリングも検討中」だという。