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札幌で草場一壽さんの陶彩画展-有田焼の手法使った世界唯一の作品展示

「黄金の龍」

「黄金の龍」

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 陶彩画家・作家、草場一壽(かずひさ)さんの陶彩画展「黄金の龍展」が8月6日より、大丸藤井セントラル(札幌市中央区南1西3)7階・スカイホールで開催される。

「富士越えの龍」

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 陶彩画とは、草場さんが20数年の研究の末に編み出したもので、有田焼の手法を使った焼き物の絵画で草葉さんオリジナルの世界で唯一の技術。「釉薬(うわぐすり)」を使って白い陶板に絵付けを行い、絵付けの後に陶板を焼く。色や形によって焼く工程や時間が異なるため、絵付けをして焼く作業を繰り返し行い、最終的に十数回焼き上げ、幾層にも重ねた陶板が色鮮やかな1枚の絵を作る。絵に特有のあでやかさや立体感があり、絵画特有の色あせなども少ない。

 毎年全国各地で個展を開く草葉さん。今年は「殻を破るイメージ」を表したという。展示作品は、小惑星衛星「はやぶさ」でも使われた特殊なチタンを使って7色に輝く龍を描いた「黄金の龍」や「富士越えの龍」、中国やアジアを旅して学んだという「菩薩(ぼさつ)」「如来」「飛天」「花」など約60点。

 「震災のときから龍を意識し始め、自然の中には龍の流れがあると思うようになった。恵みももたらすが、自然もろとも飲み込む強大な力もある。自然や龍に対する畏敬と畏怖の念、希望、力強さを込めた」と草場さん。「殻を打ち破り、新たな心で、新たな自分としての意識を持ち始めている人も増えていると思う。復興や教育などに対して一歩踏み出し希望をつかむきっかけになれば」とも。

 会期中、草場さんの著作で、小学校の道徳の授業などにも採用されたベストセラーの絵本「地球が教室」の読み聞かせや同作を基にしたドキュメンタリー映画「いのちのまつり 地球が教室」の上映会、アートセラピーなどのイベントも予定する。「たくさんの命がつながって今がある。命を意識することは教育の根底。子どもたちに選択肢や多様性を持たせたい」(草場さん)。

 開催時間は10時~19時(最終日は16時まで)。入場無料(イベントは別途参加費が必要)。8月11日まで。

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