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札幌で映画「くちづけ」試写会-原作・脚本の宅間考行さん登壇

宅間孝行さん

宅間孝行さん

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 映画「くちづけ」の完成披露試写会が5月20日、「札幌プラザ2・5」(札幌市中央区南2西5)で行われ、原作・脚本を手掛けた宅間考行さんが舞台あいさつを行った。

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 同作は、宅間さんが主宰する劇団「東京セレソンデラックス」(昨年解散)のために書き下ろした作品を映画化したもの。知的障がい者が集団で暮らすグループホーム「ひまわり荘」を舞台に、「7歳の心を持ったまま大人になった」30歳の娘・マコと漫画家の父・愛情いっぽんの親子愛を、「笑い」「涙」「社会性」を交えて描く感動作。マコ役を貫地谷しほりさん、愛情いっぽん役を竹中直人さんが演じ、宅間さんも「ひまわり荘」で暮らす「うーやん」として出演する。原作の舞台に「感動した」という堤幸彦監督がメガホンを取った。

 映画化に関して、「映画化が成立するにはハードルが高くて頓挫することが多い。今回も最初は期待していなかったが、堤さんが監督、キャストも決まっていきセットも完成して『映画化は間違いない!』と確信できた(笑)」と宅間さん。「堤監督には『自分が感動した舞台を伝えたい』『舞台のまま表現したい』という意向があった」といい、「今回は演劇と同じように一緒にいる時間が長い現場で、堤監督自らスタッフやキャストに朝からラジオ体操をやるように呼び掛けた。作品は家族の絆もテーマの一つだったので、それのおかげで距離が縮まったり『家族感』が出た」と堤監督の「手腕」をたたえた。

 「親子愛や家族愛、エンターテインメント性も含んだ笑えるシーンも盛り込み、感動したり笑ったりしながら最後に考えさせるところもある作品に仕上がった。多くの人に見てもらいたい」と呼び掛けた。

 5月25日よりロードショー。

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