円山動物園(札幌市中央区宮ヶ丘3、TEL 011-621-1426)のホッキョクグマ「ララ」が12月8日に出産した子どもが双子と判明した。
前回2010年に出産した「アイラ」(生後3カ月ごろ)と「ララ」
飼育下での自然繁殖は難しいとされるホッキョクグマ。2006年には絶滅危惧種にも指定されている。同園では開園以来積極的に飼育と繁殖に力を入れ、日本でも数少ない成功事例を生み、今後の研究や個体数増加の一端を担うことが期待されている。
ホッキョクグマの繁殖は通常2年に1回、1~3頭を出産する。今回は出産から12日後の今月20日、サーモカメラで双子の存在が確認された。ララが双子を生んだのは2008年以来で、今回順調に飼育できれば5回目の出産成功となる。
順調に育った場合、一般公開は3~4月の春先を予定。同園の飼育担当者は「子どもが生まれた際は来園者も増える。今回も無事育ってたくさんの方に見に来ていただきたい」と話し、「親と子どもが寄り添って歩く姿はかわいくて見どころ」とも。命名は未定。
開園時間は9時~16時(2月1日~10月31日は17時まで)。入園料は600円(中学生以下無料)。年間パスポートは1,000円。