地域の住民が共同でスノーキャンドルを作り、同じ時間に明かりをともす「冬のまちにスノーキャンドルの灯りをともそう!」が1月19日、札幌市内の公園などで開催される。
同イベントは、公園の活用を考える市民団体「公園ねっとわーく」(札幌市東区東苗穂)が冬の公園の活用をテーマに地域住民などに呼びかけ、2003年に「冬の公園ねっとわーく大作戦」と題し東区内7カ所でスタート。翌年には他の区にも呼びかけ、2005年より現在の名称に変更。昨年は過去最多の33団体が参加。
冬季の札幌の公園は利用されることが少なく、雪が踏み慣らされていないため立ち入ることもできない公園が多い。同イベントは、阪神淡路大震災の教訓から、冬の札幌で災害が起きた際に避難所となる公園を活用し、地域のコミュニケーションを図るのが狙い。
6回目となる今回は、公園指定管理者をはじめ、町内会や市民団体など約22団体が参加。会場は、サッポロガーデンパーク(東区北7)や円山公園(中央区宮ヶ丘)、川下公園(白石区川下)など。当日はスノーキャンドルのほか、会場によってワークショップや雪だるまコンテスト、豚汁のサービスなどさまざまな催しも行う。
そのほか、同イベントの一環としてモエレ沼公園で1月26日・27日、「モエレ沼公園通りスノーフェスティバル」と題し、雪のブロックで作るドーム状の「イグルー」やスノーキャンドル制作、小学生雪合戦大会なども予定している。
実行委員会事務局の中村佳子さんは「毎年、会場ごとに進歩・変化している。参加した人自身が『近くの公園でやろう』と、新たに呼びかけて自分の地域にある公園を活用してもらいたい」と話している。「開催者と参加者をつないでいけるようなことをしていきたい」と、3月には、これまでの開催の様子やイベント趣旨を記した小冊子の制作や、「冬の公園の活用」がテーマのワークショップの開催も予定している。
冬のまちにスノーキャンドルの灯りをともそう!札幌のベンチャーと下川町が「氷のキャンドル」企画(札幌経済新聞)道内各所で「さっぽろキャンドルナイト」(札幌経済新聞)