札幌市交通局は4月26日から、市営地下鉄駅構内のトイレ個室でトイレットペーパーの設置を始め、今月15日に全てのトイレ個室への設置を終えた。札幌地下鉄駅のトイレ個室にトイレットペーパーが置かれるのは39年ぶり。
札幌市の地下鉄は1971(昭和46)年12月、全国4番目の地下鉄として開通。オイルショックなどの経済状況の不安定さを背景に、経費削減などの一環で1973(昭和48)年5月にトイレットペーパーを撤去。以降、トイレ内でティッシュ1袋を50円で販売していた。
近年札幌市内の地下鉄利用客数は横ばいだが少しずつ低下していること、利用客から設置の声が寄せられていたことを要因に設置を再開。「東西」「南北」「東豊」3線49駅とバスターミナル14カ所分の男女トイレ個室・全374室にトイレットペーパーを設置した。