北海道の漬物チャンピオンを決める決定戦「T-1グランプリ2011」の道央ブロック大会が11月13日、「イーアス札幌」(札幌市白石区東札幌3条1)1階・イベントスペースで開催される。農業人材派遣事業、アグリ事業、北海道物産セールス事業などを手掛けるHMカンパニー(北5条西5)が企画した。
道内各地からオリジナルの漬物を募集しグランプリを決める同大会。地域の特産品を発掘し、日本の伝統文化である漬物の文化を次世代に継承するとともに、野菜の普及を目的としている。
昨年初めて開催した同大会は、応募全148作品の中から15作品がファイナリストとしてエントリー。特別審査員と応募により集まった一般審査員約40人による実食審査の末、東神楽町で農家を営む永沼サヨ子さん作の「ヤーコンのぶどう漬け」がグランプリを受賞した。同作品は実際に商品化され、北海道内の一部販売所を通じて販売された。
前大会の反響を受け、第2回となる今年は全国に規模を拡大。北海道ブロックほか、東日本、中部、西日本、九州・沖縄の各ブロックでグランプリを受賞した作品を集め、来年1月に東京タワーフットタウン1階特設会場で全国大会を予定する。
北海道ブロックの応募作品は192点(道内認定大会エントリー数含む)。道南・道北・道央・道東の4ブロックごとにブロック大会を行い、各ブロック3作品ずつが今年12月にサッポロファクトリー(北2条東4)で行われる北海道大会に進出する。グランプリ受賞者の作品は全国大会に進出し、実際に商品化も検討される。
今回の道央ブロック大会には、今月4日に行われた一次審査を通過した12作品に、岩見沢で行われている道内認定大会「NOSAIフェスティバル」の漬物コンテスト大賞作品を加えた全13作品がエントリー。「既にブロック大会が行われた道南・道北ブロックは、どれも気持ちのこもった素晴らしい作品ばかりだった。道央ブロックのエントリー作品には、昨年のファイナリストのリベンジ作品や、昨年の入賞者がグランプリを狙った自信作など、非常にクオリティーの高い作品が多く『激戦区』となっている」と同社・同大会実行委員の横田さん。
審査は、大会審査員6人と一般来場者による実食審査による投票で行う。「昨年は道内だけの大会だったが、今回は全国大会を行うまで規模を拡大した。大型スーパーや漬物メーカーの協賛もあるので、グランプリ作品は実際に商品化し流通に乗せられる可能性もある」と横田さん。「こんなに漬物を食べる機会もそうそうない。一般消費者の方の意見が重要な大会なので、ぜひ会場に足を運んでいただき、各地域それぞれの漬物を楽しんでいただければ」とも。
開催時間は13時~。入場無料。