プレスリリース

【独自調査】全国22,384件のデータが示す理美容開業の新潮流─3年で“変わるかたち”

リリース発行企業:株式会社Review

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株式会社Review(リビュー/大阪市中央区/代表取締役:藤本茂夫)は、「人」と「IT」のチカラを組み合わせ、全国の実在する店舗・施設・法人などのデータを独自に収集・整備し、提供するデータプロバイダーです。
日々データを更新し、圧倒的な網羅性とリアルタイム性を保持。
他社にはない“人の手を通した情報の強さ”を武器に、マーケティング・営業戦略・店舗開発など、あらゆるビジネスの支援をしています。

そんな弊社ならではの視点から、2022年~2024年における全国の理美容業の開業動向を独自に調査・分析し、最新のレポートを公開いたしました。

本レポートでは、47都道府県の3年間にわたる開業件数をもとに、エリア別・月別のトレンドを整理。
開業件数は2022年から2年間で約2,500件減少しており、これまでの「開業しやすさ」だけでなく、「無理なく続けられる開業スタイル」への関心が高まっている実態が明らかとなりました。

全国6,093件の開業から見えた、理美容業界の“かたちの変化”

2024年1月~12月の1年間で、新たに開業した理美容室は全国で6,093件にのぼりました。
ここ数年で理美容業界は「独立してサロンを持つ」だけがゴールではなくなり、フリーランスや業務委託など、“かたちの多様化”が進行中です。

※2022年~2024年の理美容/月別の開業数

全国の理美容室の新規開業数は、2022年の8,608件から2024年の6,093件へと約2,500件減少しました。これは単なる数字の落ち込みではなく、「開業そのものの価値観やあり方」が変化していることを示しています。

「開業すればゴール」ではなく、「自分らしく、長く続けられるスタイルで働く」ことが求められる時代へ。そうした意識の変化が、数字の背景に見え隠れしています。


2024年の全国理美容開業ランキングトップ5には、以下の都道府県がランクインしました。
全国理美容 2024年開業数ランキングTOP5



2024年における理美容室の開業件数を都道府県別に集計したところ、以下のエリアが上位を占めました。
1位:東京都(808件)
2位:大阪府(565件)
3位:愛知県(424件)
4位:神奈川県(330件)
5位:福岡県(290件)

これらの都市圏に共通して見られるのは、人口集積・トレンド感度の高さに加え、新しい働き方を受け入れる柔軟な市場環境が整っている点です。

特に東京都では、SNS発信に長けた若手スタイリストによるマンツーマン型の施術や、シェアサロンでの開業スタイルが顕著に増加。ブランディングや集客をミニマムな設備投資で行う動きが広がっています。
一方、大阪府では「地域密着」「1人サロン」「住宅街立地」など、地元での安定経営を重視した出店スタイルが支持を集めており、堅実な開業傾向が見られます。

フリーランス新法、福祉美容、そして“見えない開業”
変わる理美容業界の働き方と、開業件数に表れないリアルな変化とは?
全国の理美容開業数が減少傾向にある一方で、「働く人の数」は減っているわけではありません。

むしろ“働き方の選択肢”は広がりを見せています。
本レポートでは、2024年の全国開業データをもとに、数字に見えない理美容業界の変化を読み解きます。

フリーランス新法の施行で、「選べる働き方」が現実に

2024年4月に施行された「フリーランス新法(特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律)」は、フリーランスや業務委託で働く人たちの取引環境を守る法律です。

美容業界においても、ブース貸し・面貸しといった低コストな働き方が浸透するなかで、制度的な後押しが生まれています。
契約内容の明示義務、報酬支払期限の明確化、ハラスメント対策の義務化など、開業を目指す個人にとって「安心して始められる」環境が整いつつあります。
高齢化社会が生む「福祉美容」という新たな市場
高齢化の進行に伴い、訪問美容・介護美容といった“施設を持たないサロン経営”も注目を集めています。とくに地方では、理美容が地域のケアインフラとしての役割を担う場面も増えており、開業スタイルは“立地”から“ニーズ起点”へと変わり始めています。
※詳しくはレポートをご覧ください。

開業数の減少 = 業界の後退 ではない




開業件数は減少していますが、「働く美容師の数」自体はむしろ増加傾向にあります。
※厚生労働省:2023年度末で約57万人
ではなぜ、開業数だけが減っているのでしょうか?

そこには、「開業しない」ではなく、「開業届を出さずに働く人」が増えているという“かたちの変化”があります。
・美容師の約30%がオーナー(自営)である一方、
フリーランスや業務委託として働く人も全体の約30%に上ると言われています。
※出典:ホットペッパービューティーアカデミー

こうしたデータは、「開業=店を持つこと」というこれまでの前提が崩れつつあることを示しています。
“雇わずに共存できる”サロン設計と、
“数字に表れない働き方”をどう受け入れていくかという発想の転換が必要なのかもしれません。

数字に見えない挑戦を応援するために
開業件数の数字だけを見て「業界は縮小している」と考えるのではなく、
「どのように働けるか」「どこで、どう始めるか」という多様な選択肢が広がっている今だからこそ、
私たちは、“見えない変化”にも目を向けていきたいと思います。

理美容の現在地とこれから ― 働く人と地域をつなぐ新たな時代へ

理美容は、見た目を整えるだけでなく、「その人らしさ」や「暮らしの質」を支える日常の一部です。
2022年から2024年にかけて、全国の理美容開業数は減少傾向にあります。

しかしその裏側では、“開業というかたちに縛られない働き方”や、
“店舗を持たない独立”といった新しい選択肢が、静かに広がってきました。

サロンを持たずに訪問する、1席だけで開業する、シェアする、組まずに繋がる-
“開業”の意味も、“働く”のかたちも、今まさに変化の途上にあります。
人手不足、物価高、将来不安、業界構造の再編…。
たしかに簡単ではない時代ですが、それでも「自分の力で、一歩を踏み出したい」と考える人がいます。
理美容という仕事の価値は、「店を持つこと」や「数字の多さ」だけでは測れません。

Reviewは、そうした一人ひとりの選択に寄り添いながら、リアルタイムのデータで、業界の今と未来を見つめ、応援し続けます。

変わりゆく時代のなかで、それでもなお挑戦する人のそばに。
このレポートが、理美容業界に関わるすべての方々にとって、新たな可能性を見つけるきっかけとなれば幸いです。
業界のさらなる発展を願い、このレポートをお届けいたします。




全国理美容開業ランキングレポート ver4 ~2022年~2024年年間比較~https://re-view.jp/wp-content/uploads/marketingreport_beauty4.pdf





「ビジネスをラクに、生活を楽に」
Reviewはこれからも、あらゆる可能性に果敢にチャレンジし続け、Reviewのデータサービスを通して沢山の企業の新たなビジネスチャンスを創り、地域経済の活性化に貢献していきたいと考えております。

「できないを可能にする」という理念を掲げ、全国にいる約6,500名の登録パートナーの力を借りながら、独自のAI技術、データの力を活用して新しい未来の形を創造していきます。この取り組みを通じて、ビジネスの効率化と生活の向上を図るための実践的なソリューションを提供し続けてまいります。


【株式会社Reviewについて】
<商号>  株式会社Review(リビュー)
<代表者> 代表取締役CEO 藤本 茂夫
<所在地> 〒541-0048 大阪市中央区瓦町4-4-7おおきに御堂筋瓦町ビル8F
<設立>  2016年3月
<資本金> 112,620,000円(準備金 100,620,000円)
<事業内容> データDXサービス「macci」の運営・企画・開発
       IT×人によるオリジナルクレンジング技術の提供
<受賞>  オール大阪企業家支援プロジェクト StartUP 第11回ビジネスプランコンテスト 特別大賞
<HP>   https://re-view.jp/

【本プレスリリースのお問い合わせはこちら】
株式会社Review(リビュー)広報
担当:五味川・安川
TEL:06-7730-9109
Email:gomikawa@re-view.co.jp / yasukawa@re-view.co.jp

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