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札幌・大通ビッセに中国料理店「季璃香」-ホテルの中華シェフが独立開業

「中国菜家 季璃香」の店内

「中国菜家 季璃香」の店内

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 札幌・大通ビッセに中国料理店「中国菜家 季璃香(きりか)」(札幌市中央区大通西3、TEL 011-219-2180)がオープンして3カ月が過ぎた。

「中国菜家 季璃香」、大通公園を見渡せる窓際の席

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 オーナーシェフの石井登さんは、北海道内外のホテルで中華料理のシェフとして腕を磨き、30年以上のキャリアを持つ。「中華料理は自分の一番好きな料理。素材のバリエーションが多彩で、道具も少ない分火加減が重要で技術も複雑だが、それらの点も含め中華の魅力に引かれた」という。

 同店オープンのきっかけは「地域と人の活性化」。「各地で修業し札幌に戻ってきたとき、経済状況も冷え込んでいて人も街も元気が無いように思えた」と石井さん。「『自分に何ができるか』ということを考えたとき、今まで自分が携わってきた生産者の人やお客さま、地域など、『料理』で盛り上げたいと思った」と話す。

 店舗面積は約18坪、席数は44席。店内は、「陽」「陰」「平(陰陽の中間)」を表す「赤」「青」「白」でそれぞれ配色。石井さんが集めた中国製茶器をディスプレーするなど、雰囲気作りに工夫を凝らす。旧暦に基づく「陰陽五行」の考えを料理に取り入れる同店。「中国は食に対する好奇心が旺盛な文化。季節や健康、味覚などさまざまな切り口で料理を考え、それをベースに食材や調理方を選びメニューを提供する」と石井さん。「日本はアジアで唯一『新暦』の国だが、北海道は日本でも特殊な気候の地域。北海道の風土に合った料理を最も良い状態で食べてもらいたい」。

 ランチコースは、「多謝(ターシェー)」(コース6品、1,200円)や「ニーハオ」(同7品、2,500円)。ディナーコースでは、「季璃香」(同7品、5,500円)、「美景光(ビケイコウ)」(同7品、8,000円)などを提供。石井さんの「おすすめ」は、「季節の蒸しスープ」(900円)や「9種の前菜盛り合わせ」(2,500円)など。

 「30代以上の女性のお客さまが多く、お一人さまから団体利用までニーズはさまざま」と石井さん。「今後はお客さまと会話を増やし、料理の好みや相性を聞き出すなどして、最も良い瞬間の食材と調理を生かした料理を食べてもらい、良い気分で食事を楽しんでもらいたい。日本古来の『おもてなし』の心と中華料理、これらを合わせ『世界一のサービス』を目指す」と展望を語る。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時30分~22時。日曜定休。

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