STVホール(札幌市中央区北1条西8)で12月20日、「ラジオドラマワークショップ」が開催される。主催は北海道ラジオドラマルネサンス実行委員会。
ラジオドラマは声優の声だけでシナリオが展開されるエンターテインメントで、かつては貴重な娯楽だったが、90年代以降はラジオ局から姿を消しつつあった。しかしここ数年でラジオドラマ表現の可能性が再評価されつつある。
同委員会の事務局がある三角山放送局(西区)の杉沢洋輝社長は「近年増加する十代の若者たちによる凶悪犯罪はゲーム時代のバーチャルな文化環境に囲まれ、核家族で成長した世代の『想像力の低下』にほかならない。ラジオドラマで想像力を養ってほしい」と話す。「想像力は社会を泳ぎきるうえで非常に重要なスキルであり、人間の社会性を保持するための担保とも言える。ラジオにはその想像力を養う力がある」とも。
ワークショップ当日は、北海道ラジオの会代表で日本放送作家協会北海道支部の合田一道さんや、元ニッポン放送音効デレクターの南二郎さんなどを講師に迎え、「ラジオドラマのシナリオとは何か」「ラジオドラマ制作~音は生きているSEは創造と想像」などをテーマに講義を行い、参加者とともに実際にラジオドラマを制作する。
開催時間は13時~16時。受講無料。定員100人。問い合わせ・申し込みは同事務局(三角山放送局内 TEL 011-640-3330)まで。申し込み締め切りは今月19日。