札幌の顔となる洋菓子を決めるコンペティション「さっぽろスイーツ2009」のグランプリ発表と表彰式が3月9日、札幌グランドホテル(札幌市中央区北1西4)で行われた。
札幌市をはじめとした4団体で構成する「さっぽろスイーツ王国推進協議会」が企画する同コンペの開催は、今年で4回目。札幌、札幌近郊の洋菓子店のオーナーパティシエとプロパティシエを対象に作品を募集。グランプリ作品のレシピを協議会会員店舗に公開し、その年の「さっぽろスイーツ」としてレシピを基にアレンジを加え、各店舗で製造、販売することができるのが特徴。
今回の総応募作品数は過去最高の94作品。書類選考による一次審査を経て26作品に絞り込まれ、二次審査でグランプリ1作品と入賞5作品が決定した。
グランプリに選ばれたのは、東京などのホテルやフランスのレストランで腕を磨いた「南円山ズコット」(札幌市中央区南4条西22)のシェフパティシエ・若山一哉さんの「さっぽろハスカップフロマージュ」。道産食材をふんだんに使用している点や、今回の作品のテーマであったハスカップの風味や色合いを最大限に引き出し、見た目も美しく仕上げていた点が選考の理由。
トロフィーと賞金に加え、副賞のパリ6日間ペア旅行の目録が授与された若山さんは「今後も札幌のスイーツを盛り上げていきたい」と抱負を語った。
協議会の会員各店舗がアレンジした「さっぽろハスカップフロマージュ」は4月1日から、店頭で販売される。参加店それぞれのスイーツを食べ比べすることができるスタンプラリーも5月中旬から始める予定。