ホスピタリティ業界を中心に事業展開しているホスピタリティバンク(東京都港区)が5月5日、「基礎からわかる 北海道産日本酒&酒蔵入門」電子書籍をリリースした。
北海道ソムリエや酒匠(さかしょう)として多方面で活躍している鎌田孝さんが、北海道内全ての酒蔵を取材して書き下ろした。日本酒の歴史、道内酒蔵13蔵の紹介、道産酒を買える酒店、道産酒が飲める飲食店、日本酒の基礎知識など5章で構成するほか、各蔵の協力を得て一般公開されていない酒蔵内を撮影した動画も特別付録として購入者限定で配信する。
「日本酒の原料として使われる酒造好適米としては『山田錦』や『五百万石』が有名だが、北海道でも2000年に『吟風』、2006年に『彗星(すいせい)』、2012年に『きたしずく』が生産されており、北海道好適米を使った日本酒が北海道の酒蔵で造られる割合が増加した。しかし、北海道産日本酒の最新情報が網羅された書籍がなかった」と鎌田さん。
北海道産酒の普及のために本を作りたいと考えていた鎌田さんと、バーテンダーとして20年以上の経験がありお酒に関するアドバイザーとしても活躍している同社の橋口孝司さんが、1年半前から同書の企画をスタート。「これからの時代、改訂がしやすく持ち歩ける電子書籍の方が使いやすい」ことから、Kindle用の電子書籍で販売することに決めたという。
「原稿執筆後に酒蔵の動画のアイデアが出て急きょ追加撮影することになり、リリースが5月に伸びてしまったが、その分読み応えが増した。北海道産日本酒の基礎から料理とのマリアージュまで1冊で分かるようになっている」と鎌田さんは自信を見せる。
価格は500円。アマゾンで購入できる。