道銀ビル(札幌市中央区大通西4丁目)1階にある「らいらっく・ぎゃらりぃ」(TEL 011-233-1029)で9月9日、「第2回さっぽろ街かどの思い出」展が始まった。主催は、さっぽろマーチング委員会。
元北区区長を務めた浦田久さんの記憶や古写真を元に、昭和20年代から30年代の札幌の街並みを描いている。昨年5月に開催した第1回では、浦田さんが自費出版した「さっぽろの街かどの思い出」シリーズ5冊のうち2冊に掲載されているスケッチ画を展示した。再開催の要望も多く、今回は同展のために描き下ろした新作30点を展示する。
1908(明治41)年から1951(昭和26)年まであった札幌駅前の風景や、地下鉄工事が始まる前まであった「石狩陸橋」を渡る札幌神宮の祭典行列の風景など、変化していく札幌の街並みと生活のスケッチ画に、浦田さんの記憶をたどった文章を書き添えている。
同委員会のスタッフ、山谷恵美子さんと白藤沙織さんは「昨年は386人の来場があった。年配の方は子どものころに遊んだ風景を懐かしみ、お子さんは自分が大人になったときの札幌の街を想像して楽しんでいた。昔の札幌の姿を知り温かい気持ちになる。介護施設で展示したときは、入居者の昔の記憶がよみがえり明るい表情になったなどの反響もあった。世代を超えて札幌のことを考えるきっかけになり、街が元気になってくれるとうれしい」と目を細める。
同委員会は全国47カ所で活動する一般社団法人マーチング委員会のひとつ。まちイラストでまち自慢、まちおこしをするグループとして各地で活動している。
開催時間は9時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。今月14日まで。