雪と氷の祭典「2026さっぽろ雪まつり(第76回)」が2026年2月4日、大通会場(札幌市中央区大通西1~11)、つどーむ会場(東区栄町)、すすきの会場(中央区南4条西3・4)で始まる。
「さっぽろ雪まつり」は1950(昭和25)年、地元の中学生・高校生が大通公園に雪像を設置したことをきっかけに始まった冬の恒例行事。現在は国内外から多くの来場者が訪れる札幌を代表するイベントとなっている。
大通会場では1丁目から11丁目までの約1キロにわたり、大雪像5基を中心に、中雪像や市民雪像などを展開する。
大雪像は、4丁目に「祈り~縄文からのメッセージ~」を展示し、国宝「中空土偶(茅空)」をモチーフに、自然への祈りや縄文文化の精神性を表現する。5丁目の「栄冠に輝くサラブレッド」は、北海道のサラブレッド生産の歴史を題材に、力強く駆ける姿を描く。7丁目には「北海道大学 古河講堂~『光は、北から』北海道大学創基150周年~」を設置し、登録有形文化財である古河講堂を雪で再現する。8丁目には「会津 鶴ケ城」を制作し、赤瓦の天守閣で知られる名城の姿を表現する。10丁目には、映画「スター・ウォーズ/マンダロリアン・アンド・グローグー」公開記念として「帰ってきた白銀のスター・ウォーズ雪像」を展示する。
中雪像は6丁目や9丁目などに設置する。6丁目には、スマートフォン向けアプリを題材にした「ちいかわぽけっと」「KEWPIE MAYONNAISE(キユーピー マヨネーズ)」の雪像が登場する。9丁目には「北海道スイーツパーティー」を展示し、道内の菓子文化をテーマにした雪像を並べる。このほか、市民グループが制作する市民雪像も会場各所に配置する。
11丁目の国際広場では「2026国際雪像コンクール(第50回)」を開催する。世界各地の国と地域から10チームが参加し、雪像制作を通して技術や表現力を競う。会場では制作の様子を公開し、参加者と来場者の交流を図る。
つどーむ会場は、チューブ滑り台やスノーラフトなど、親子で楽しめるアトラクションを中心に構成する。屋内スペースにはグルメブースや休憩所を設ける。
すすきの会場では「氷を楽しむ・触れる」をテーマに、魚を閉じ込めた氷像や氷彫刻コンクール作品など約60基を展示する。
2月11日まで。