札幌のゲーム産業の振興を目的としたイベント「Sapporo Game Camp(サッポロ・ゲームキャンプ)2025」が10月17日~19日の3日間、サッポロファクトリー(札幌市中央区北2東4)で開かれた。
主催の実行委員会は2022年に発足。ゲームクリエーターの育成やデジタルエンターテインメント振興を目的に活動しており、今後も札幌のゲーム産業の発展を目指すという。
札幌市と札幌を拠点とするゲーム企業が連携して行う同イベントは今年で4回目。3日間で約1900人が来場し、メインプログラム「Game Jam(ゲームジャム)」にはプロスタッフを含む約160人が参加した。
初日には「プロが語る、今までとこれから」をテーマにした全10セッションのトークイベントを開催。ハドソン出身で、現在はロケットスタジオ社長の竹部隆司さんがモデレーターを務め、「ロックマン」シリーズの生みの親・稲船敬二さんが登壇する基調講演も行われた。
「Game Jam」では「カクチョウ」をテーマに、学生やクリエーターが20組のチームに分かれて2日間でゲームを制作し、20作品が誕生した。このほか、「ぷよぷよプログラミング講座」「ソニックランブル1DAYミニeスポーツ大会」「初めてのCG講座」などの企画を実施した。
会場では札幌市内のゲーム企業10社が出展する「企業ブース」も展開。ポートフォリオレビューや就職相談などを通して、業界と学生が直接交流する機会となった。
参加者からは「初対面の人たちとゲームを作るのは新鮮で、協力しながら完成できてうれしかった」「2日間でプランナーを初めて務め、伝えることの難しさや達成感を感じた」「ゲーム作りには積極性が大切だということを学んだ」などの声が聞かれた。