札幌パルコ(札幌市中央区南1条西3、TEL 011-214-2111)が7月18日~20日の3日間、外国人観光客への取り組みの一環として正面入り口に外国人観光客用案内カウンターを設けた。
案内カウンターのセレクト商品と連動して販売店でも展示を行った
浴衣姿の台湾人スタッフが案内カウンターに常駐し、デイリー・インフォメーション北海道(中央区)の台湾人スタッフの協力で、同店で取り扱う商品の中から外国人観光客の視点でセレクトした人気商品をカウンター後方に展示。問い合わせに応じて、正面玄関から展示した商品の売り場まで客を誘導するほか、札幌市内の観光案内サービスも行った。
セレクトした商品は、グリーンラテ(抹茶風)、緑茶、ネッククッション、スマホケース、電磁波防護メガネ、北海道限定ラベンダーマスクシート、アニマルフェイスマスク、スーツケース、北海道ガイドブック(中国語)、日本旅行ガイドブック(タイ語)、ぬいぐるみの11点。
初日はオープンから1時間で、台湾人1人、タイ人9人、香港3人、中国5人が同カウンターを利用した。
同店では昨年から今年にかけてインバウンド向けの設備やサービスの充実を図っており、ホームページの多言語化対応やパスワード不要の無料Wi-Fiを全館で使えるようにしたほか、タックスフリーを23店舗(昨年)から67店舗に増やしている。ホームページの多言語化でアクセス数が以前の5~10倍に跳ね上がったという。今年は外国人観光客とのコミュニケーションを目的にしたイベント性の高い取り組みを試験的に行っていくという。
同店営業課の伊東康紀さんは「札幌はチカホに観光案内所を置いているが、外国の旅行者の方は地上を移動することが多い。旅行者が見つけやすい場所で、ミニ観光案内と店内の案内を兼ねるサービスを提供できればと考えた。今回の反響を参考に次回の実施も考えたい」と話す。
平成27年度観光白書(観光庁発行)によると、2014年度の訪日外国人宿泊者数は4482万人を超え、うち北海道の延宿泊者数は403万人。東京、大阪に次ぐ宿泊者数の多さだった。