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札幌で「情報モラル啓発セミナー」-ネットでの個人情報取り扱い・食の安全考える

福岡会場の様子

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 情報セキュリティーや個人情報の取り扱いなど、ネット上の人権への配慮をテーマにした「情報モラル啓発セミナー」が10月22日、札幌全日空ホテル(札幌市中央区北3条西1)で開催される。主催は中小企業庁、北海道経済産業局、公益財団法人ハイパーネットワーク社会研究所。

「インターネット社会と人権」をテーマに基調講演を行う弁護士の牧野二郎さん

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 2003年から昨年まで全国39都道府県で46回実施されており、北海道では2008年以来6年ぶり2回目、今年は全国で3カ所目の開催となる。

 セミナーは2部構成で、第1部ではビデオドラマを教材に人権に配慮した個人情報の取り扱いについて解説するほか、情報セキュリティーの専門家として活動する弁護士の牧野二郎さんが「インターネット社会と人権」をテーマに基調講演を行う。人権侵害について企業が加害者または被害者になったケースについての向き合い方などについての取り組み事例を解説するという。

 第2部では、近江牛専門店を経営するサカエヤ(滋賀県草津市)の新保吉伸社長が2000年の口蹄(こうてい)疫、2001年のBSEで売り上げが激減したことがきっかけで、ネットを利用した情報公開、トレーサビリティーシステムをいち早く導入し風評被害を防いでピンチをチャンスに変えた事例を紹介し、企業にとっての情報モラル確立の重要性を訴える。

 当日は、個人情報の取り扱いや被害発生時の対応方法について社内研修を実施するなどの取り組み方法についての相談やガイダンスも実施する。

 広報担当の原田さんは「ツイッターやフェイスブック、ラインなどのソーシャルメディアを利用する場が増え、公私の境がわかりづらくなっており、情報を発信する側、受け取る側の双方が被害者や加害者になる可能性がある。そうならないためにも、このセミナーで「情報の安全」「人権の尊重」など情報モラルを学んでほしい」と参加を呼び掛ける。

 開催時間は13時~17時。参加無料。事前の申し込みが必要。申し込みはホームページから。ITコーディネーターの資格保有者はポイント付与対象のセミナーとなる。

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