花魁姿の着付け、写真撮影サービス企画「花魁変身日和」が人気を集めている。
札幌・狸小路6丁目で着物の着付け・レンタルを行う「美月桜(みつきさくら)」を経営する「桜花企画」(札幌市中央区南3西6)社長の坂本みな子さんと、札幌の老舗カメラショップ「光映堂」の取締役・田上亜紗子さんらが立ち上げた。
「着物文化の発信」「海外観光客に日本ならではの文化体験」を目的に、台湾や東アジア圏の観光客をメーンとした着物のレンタルサービスを手掛けていた坂本さん。知人の田上さんとともに写真撮影、フォトブック、撮影データの受け渡しなども加えた「kimono日和」という企画を今年の冬からはじめた。冬の札幌や市内の観光地などで撮影・プリントサービスを行うことが好評だったという。「北海道ほどの雪景色の中で着物を着て撮影できる機会はなかなかない。オンリーワンのコンテンツとしてPRできると思った」と2人。新たな展開として6月、「花魁変身日和」を立ち上げた。
花魁企画は、「美月桜」の和室で和傘やかんざしなどの小道具を使い、石狩在住のスタイリスト・スズキサヨリさんなどとともに髪型、メークにこだわる。2面のアルバム、撮影したデータ5枚、プリントした手帳などを提供し、オプションでオリジナルフォトブック、データの増枚サービスも行う。「女性は変身願望や『今この瞬間の自分を残したい』という気持ちがある。数パターンの着物やメークもヒアリングして選んでもらえるようにする」という。6月の初回企画では、15人の募集人数が1~2日で定員に達し、今月26~28日に行う第2弾も即日定員15人に達し応募を締め切った。
坂本さんは「日本人はもちろん、海外観光客向けに和の良さ、文化を伝える機会にしたい。新たな北海道観光の魅力にもなるはず」、田上さんは「今の時代、データを送ることも容易になりサービスの幅も広がった。その中で昔ながらの現像の良さも付加価値として伝えるため、日本らしいフォトブックや色合いの出し方も工夫したい」と、それぞれ話す。
次回は8月23日・24日・25日に開催予定。価格は1万5,000円。定員は15人。フェイスブックページで予約を受け付けている。