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札幌・円山に小規模複合商業施設「円山インディゴ」-「街の駅」テーマに

円山インディゴ内の「インディゴカフェ」

円山インディゴ内の「インディゴカフェ」

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 札幌・円山に4月15日、地域のコミュニティーをテーマにした小規模複合商業施設「円山インディゴ」(札幌市中央区南4条西18、TEL 011-532-9944)がオープンした。

円山インディゴの外観

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 同施設はもともと、SHIBUYA109やサッポロファクトリー、中村記念病院などの建築を手がけた札幌を代表する建築家・竹山実さんのアトリエ「アトリエインディゴ」として1976(昭和51)年に建築されたもの。同施設を、家具やリノベーションなどを手がける札幌の雑貨店「Tink(ティンク)」代表の伊藤雄司さんが今年1月から改装を始め、オープンにこぎ着けた。

 「北海道や札幌の建築家にとって、インディゴは憧れの地。日本のモダニズムが始まった地ともいえる」と伊藤さん。「札幌出身の世界的建築家の原点ともいえる場所をこのまま失くしてしまうのではなく、大切に守りたかった」とオープンのきっかけを振り返る。

 約70坪の施設内にカフェや雑貨店、ドーナツやパン、道産食品の販売店など、さまざまなジャンルが共存する同施設。

 常設店は、3月27日にピヴォから移転した雑貨店「ティンク」のほか、円山・裏参道のフランス料理店「Restaurant au Sauvage(レストラン・オ・ソヴァージュ)」(南1条西20)のパン工房「POPOTIN aux bebe(ポポタン オ ベベ)」、天然酵母や道産小麦などで作るドーナツ・ベーグル専門店「ふわもち邸」(厚別区)、山鼻の老舗ケーキ店「欧風菓子イル・ニード」(南19条西9)と同店に素材を提供する農家直契約の富良野野菜セレクトショップ「Vege Mercato(ベジメルカート)」(南22条西9)のコラボ店「イルニード&セレンディピティ」、オーガニックワインの専門店「マヴィ札幌店」(土曜・日曜限定、5月末から全面オープン予定)。

 各店のメニューはメーンスペースの「インディゴカフェ」で飲食することも可能で、フードプロデューサーの青山則靖さんが手掛けるランチや料理教室などのイベントも予定する。そのほか、編み物教室やアートイベント、マルシェなど円山の主婦層が興味を持つ、食やカルチャーを中心としたイベントも企画。来店客の7割は30~40代の女性だが、60代の年配の男性がゆっくりとコーヒーを楽しむ姿も見られるという。

 「同じ施設内にさまざまな店が並ぶ当施設は、ちょっとした『道の駅』感覚に通じるものがある。都会の人たちが疲れたときに立ち寄れる心休まる場所、人が集う『街の駅』と呼べる場所にしたい」と伊藤さん。「インディゴは札幌の財産ともいえる場所なので、まずは足を運んでいただき楽しい時間を過ごしていただければ」とも。

 営業時間は11時~19時(土曜・日曜は10時~)。月曜定休。

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