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札幌で東日本大震災から学ぶシンポジウム チャリティーマルシェも

3.11に関連する気づきと経験から学ぶシンポジウム

3.11に関連する気づきと経験から学ぶシンポジウム

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 札幌駅前通地下歩行空間の北3条交差点広場で3月10日・11日、「3.11 SAPPORO SYMPO(サッポロシンポ)」が開催されている。

シンポ1つ目は原発事故損害賠償・北海道訴訟の内容

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 東日本大震災から今年で7年がたち、今までの経験や気づきから市民が学び、まちづくりに生かすことを目的に開いている同シンポジウムは今年で4回目。

 北海道庁発表の被災地から北海道への避難者登録数は1,953人(2017年2月13日現在)。毎年登録者数は減少しており、帰郷しただけでなく、道内へ移住を決め登録を解除した人がいることが理由の一つという。

 シンポジウム1日目は、札幌地方裁判所に2013年に提訴された原発事故損害賠償について、弁護団事務局長の伊藤孝一さんを招き裁判の経過を聞いたほか、被災地から北海道へ避難し暮らす女性たちをサポートするこだまプロジェクトからの報告、震災により800人以上が死亡・行方不明となった宮城県女川町の被災後の再建状況と災害の影響下にある町民の暮らしの報告、岩手・宮城・福島の3県の「今を伝える写真展」の活動報告などが行われた。

 2日目は、札幌市をはじめ北海道に自主避難した人々やその支援者の聞き取りをしている日本学術振興会特別研究員 野澤淳史さんの支援活動報告、葛藤や戸惑いを感じながら地域と自然と暮らしを守るために活動する気仙沼市本吉町前浜地区の人々など被災地からの現状を、前浜おらほのとっておき理事の千葉一さん、北の里浜 花の架け橋ネットワーク代表の鈴木玲さんが伝える。

 シンポジウムの合間は、ミュージシャンによるライブ&トークが行われる。会場では東北物産や被災地の仮設住宅などで作られた小物の販売などを行う。そのほか、南三陸町や気仙沼市で津波被害にあった女性たちで構成する「さざほざ」プロジェクトの指導でアクリルたわしを作るワークショップや、木の棒(きぼう)にメッセージを書き込むワークショップも行う。

 開催時間は10時~18時。

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