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札幌のフリー冊子「いいね!農style」、5年目-北海道の「農」の魅力を伝える

最新号を手にするメディア企画室の伊藤新さん

最新号を手にするメディア企画室の伊藤新さん

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 北海道アルバイト情報社(札幌市中央区南2西6)が3月9日、フリー冊子「いいね!農style」第5号を発行した。

年に1度発行の「いいね!農style」

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 「農」の力で北海道を元気にしたいとの思いから、毎年、北海道の「農」に関わる全てを応援する同冊子の発行プロジェクトを展開している同社。

 取材チームが1年間かけて「農」を軸に道内を訪ね歩き、出会った人々のありのまま魅力を冊子を通じて伝える。取材対象は農業従事者に限定せず、運ぶ、加工する、販売する、料理する、食べる、考えるなど、さまざまな人や情報を集めて編集し、読者が北海道の農業を身近に感じる内容に注力する。

 同プロジェクトのきっかけは同社が手掛ける「求人情報誌」。北海道経済を支える主幹産業である農業に関わる多くの企業がクライアントということもあり、何らかの形で恩返しをしたいと考え冊子の企画に至ったという。

 プロジェクト発足後は2009年9月のウェブサイト開設を皮切りに、農業で頑張っている人物を紹介。プロジェクト発起人でメディア企画室の伊藤新(あらた)さんは「始めてみたら、『命を作り命をいただく仕事』がサラリーマンの経験しかない自分にとって新鮮で魅力的に感じ、もっと伝えたいという衝動が湧いてきた」と当時を振り返る。

 2011年3月に創刊号を発行した同冊子は今年で5号目。当初から広告は一切入れず、全て自社費用で取材・編集・印刷費をまかなっているという。現在ではプロジェクトの活動内容も広がりを見せ、「農」をキーワードにした食を楽しむイベントを開催するほか、プロジェクトスタッフの「自分たちでも汗を流して畑を耕してみたい」という思いが高じ、スタッフ自ら農場運営も行っているという。昨年は、栗山町と共同で新規就農者の相談会や農業体験会も開催した。

 伊藤さんは「冊子は北海道の農の魅力を伝える手段の一つ。第5号をきっかけに、もっとたくさんの人に農の魅力を気軽に伝える別の方法も考えていきたい」と意気込む。

 冊子の設置場所は同プロジェクトホームページで確認できる。

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