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札幌で「胎内記憶」テーマの映画上映-道内で広がりを見せる

「胎内記憶」について語る産婦人科医の池川明さん

「胎内記憶」について語る産婦人科医の池川明さん

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 札幌市男女共同参画センター・札幌エルプラザホール(札幌市北区北8西3)で6月26日、「胎内記憶」をテーマにしたドキュメンタリー映画「かみさまとのやくそく」の自主上映会が開かれる。札幌在住の有志が集まる札幌上映実行委員会が主催する。

生まれる前の記憶を説明する子どもたちの絵

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 昨年12月に東京・中野で初めて上映され、札幌でも4月から小規模な上映会が開催され広がりを見せている。北海道内での上映数は今後の予定も含め19回を数える。

 作品は胎内記憶を持つ子どもたちをテーマにしたドキュメンタリー映画。胎内記憶について研究を重ねる産婦人科医や大学の研究者、幼児教育の専門家が登場して胎内記憶について紹介するほか、それらの記憶を持つ子どもたち自身が胎内にいるときの様子を具体的に話すシーンや、記憶を持つ子どもを育てる際の体験を親が話すシーンなど、会話をメーンにしたインタビューで構成する。胎児や乳児の気持ちを親に伝える「たいわ士」が子育て時のサポートや、幼児期の思い込みが成長した大人に与える心理「インナーチャイルド(内なる子ども)」を克服するワークショップを行う様子なども紹介している。

 製作・監督・撮影・編集全てを務めるのはカメラマンの荻久保則夫さん。前世記憶についての映画を撮りたいと考えていた時に15年ぶりに再会した知人から、胎内記憶研究の第一人者である産婦人科医の池川明さんの存在を聞き取材を依頼した。そのときに初めて知った胎内記憶についての深さに驚き、池川さんの研究成果を広くシェアしたいと考えて映画製作に至ったという。

 「子育て中や子育てが一段落した母親が自分の子どもとの結び付きを感じるほか、自分の母親との関係性に新しい気付きを得ているという感想が多い。年齢や性別に関係なく、自分自身を大切にする重要性について深く感じたという声もたくさん頂いている」と製作の手応えを感じている。

 「家族全員で胎児に話しかけると出産や子育てが楽になり、家族の絆が深くなるケースもある。うそか本当かにこだわらず、映画を見て幸せな気持ちになってもらえれば」と鑑賞を呼び掛ける。

 上映時間は10時30分~12時30分、18時30分~20時30分の1日2回。前売り券は1,200円、一般当日券は1,500円。ホームページのほか、大丸プレイガイド(中央区南1西3)でも販売する。

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