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日本酒イベント「Ohmine Bar札幌」閉幕-「角打ち」文化創出目指す

「Ohmine」

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 山口・美祢(みね)の「大嶺酒造」が手掛ける出張日本酒バーイベント「Ohmine Bar」が9月14日、札幌のレストランバー「BOOGALOO(ブーガルー)」(札幌市中央区南4西6)で開催され、来場者は残暑の中、冷酒の味わいに舌鼓を打った。

100ミリリットルタイプの商品も

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 大嶺酒造は江戸時代中期に創業した老舗。米は「山田錦」、水は名水として知られる「別府弁天池」の湧き水を使う。50年ほど前に経営不振のため製造を中止していたが、秋山剛志現社長が経営に参画し2010年4月から再出発。「Ohimine」をブランド化し、現在は海外にも販路を築くなど日本酒文化を国内外に発信している

 イベント企画の背景は、酒屋の店頭で酒を飲むなどを意味する「角打(かくう)ち」文化の推進。全国さまざまな都市で行い、料理やイベントなどと組み合わせて同酒造や日本酒の魅力をPRする。北海道開催は今回が初。

 札幌では、自転車のストリートスポーツ競技「BMX」の世界チャンピオン・内野洋平選手らを招き、飲みの合間にBMXのパフォーマンスを行うなどエンターテインメントの要素を取り入れた。日本酒は同ブランドの純米酒が振る舞われた。「日本酒を目的に来る方もいればイベントを目的に来る方もいる。日本酒以外のプラスアルファを通して日本酒に触れる間口がひろがれば」と秋山社長。20代の男性来場客は「日本酒は正直苦手だったが、飲みやすいものもあるんだということがわかって面白かった。さまざまな日本酒を飲んでみたい」などと話していた。「弁天の湧き水を使うことで出るまろやかさや飲みやすさ、日本酒としては低めの14%のアルコール度数などの特徴がある。日本人でも日本酒を知らない人も多い。まずは飲んで試してみてほしい」(秋山社長)。

 今後も国内外でイベント展開、販路作りを進める予定だ。

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