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札幌のカフェに「数十年に一度だけ咲く」花-店内育成で偶然開花

店内で花が咲いたリュウゼツラン科のアガヴェ。高さは約2メートル

店内で花が咲いたリュウゼツラン科のアガヴェ。高さは約2メートル

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 札幌のカフェ「FAbULOUS(ファビュラス)」(札幌市中央区南1東2、TEL 011-271-0310)で4月、数十年に一度だけ咲く花、リュウゼツラン科のアガヴェが開花した。

新たに生え始めている芽

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 アガヴェは、北・中央アメリカ、メキシコ、コロンビア、ベネズエラ、インド諸島などの熱帯地域で約300種が分布するリュウゼツラン科アガヴェ属の植物。日本では30年~50年以上かけて花茎を伸ばし、一度だけ花を咲かせる。成長が遅く、開花した株は枯れてしまうため、花を見る機会はほとんどないという。

 オーナーの中村健一さんが2年前に「店の天高の空間を生かし、インパクトのあるビックプラントをディスプレーしたい」と考え、「かっこいい」という理由でアガヴェ2鉢を競り場で購入。「別々の品種のアガヴェを買ったが1種は枯れてしまったので、今咲いているアガヴェがこの店内で咲いたときには驚いた」という。

 現在、同店のアガヴェは約2メートルの高さに成長し、根の横からは新たな芽も生えてきている。「花は一度しか咲かないので、喜びの反面『これで最後』と思うと悲しさもあり複雑」と中村さん。「根から別の花として新たに芽が成長していることは、生命がバトンタッチしていくような力強さを感じる。新しい芽の成長を見守りたい」

 「これを機会に新たなアガヴェを購入し、また新しいアガヴェも見ることができれば」とも。

 ファビュラスの営業時間は11時~21時。

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